雑多な日々から

3時　はっちゃから
11時半に出そびれた電話も きっとだわ！
用事があって、お昼の支度に行けなかったのが原因でしょうー。
お腹が空いていると悲観的な考えにとらわれやすいのよ。
その上
自分で支度をしようとして『何もできない！』
　と、絶望感を感じてしまうのね。

「私、ひとりでここで生活していけなくなった。
　　　あんたんとこへ行くか、施設に入る！
　　　そー言うことを兄弟で話して欲しい！
　　　いつ来てくれる？」
「どーしたの？何ができないの？」
こちらの言うことは聞こえません。
「もー死にたい！」
「後で行くよ！」
「あ、そー！」
自分の聞きたいことは聞こえます。

昼間のことは覚えてないと思うけど、
日に一回は満腹になってもらいたいので、
お弁当を買ってＭＳ氏と一緒に訪問
夕方6時
一階だけは雨戸が建ててあり、灯りはどこもついていません。
ベッドで寝てました。
「お腹が一杯になったもんで、今ちょっと横になっただよ。」

野菜が全部流しに出ています。
調理をしようとして挫折したのでしょー。
冷蔵庫チェック！
冷蔵室に空の牛乳パックが2本、冷凍室に小鉢
昨夕から菓子パン半分程度、イチジク4個食べてあります。
「私はもー食べたで！もーポンポン！」
流しに入れ歯があったので、何かを食べるたのは確かでしょー。

天津飯とお好み焼きをいくらか食べました。

食べ飽きて
「こ～んなにたくさん！」
とチラシを見始めました。
パターン１
「自転車8,900円。安いのかねー？」
　　「もー乗らんほーがいいね。ヨロヨロ乗ってたらあぶんない(危ない)で！」
パターン２
「見てみな！自転車がでてる！」
「もー何年乗ってないの？」
「ちょっと前まで乗ってただら。よ～く乗っただよ！」
パターン３
「自転車8,900円。安いのかねー？」
「26,800円が8,900円になってるじゃん！」
「ん！じゃ三分の一？？安いだねー。」
瞬時に計算できるなんて稀なこと、今日は調子がいいようです。
パターン４
「自転車が8,900円だって！」
「もー何年乗ってないの？」
「あれ！4丁内のあんたとこまでよく行ったじゃん。
　　坂になると降りて…行きはいいだよ。」
無茶苦茶リアルな妄想
はっちゃが一人で訪ねてきたのは、2年半ほど前に2回だけ。
徒歩5分のスーパーへ行こうとして混乱し
正反対の息子の家に10数分掛けて歩いて来ました。
嫁いで20年、はっちゃが自転車に乗った姿を見たことはありません。
自転車すら見たことがありません。

チラシに集中していたので、そっと帰ることにしました。
道路まで出るとなにやら聞こえます。
「早いや～！いつ出てった????」
声を掛けても反応がなかったのに、帰ったことに気づいたんだー。
動物的感でしょーか？
(電車で寝てて間際に目覚めて飛び降りるような)
気の毒なことをしました。
いつになく不安そうな顔付です。
取り残されるよ～な、はっちゃ今夜は一人きり？何で？
放心したような表情です。

会話が盛り上がったときに帰るべきでした

はっちゃの事を気遣ってもらっています。

「気の毒なことをしました。
いつになく不安そうな顔付です。」

はっちゃの事を決して好きではないが
思いやりや気遣いがあります。

本当の優しさを持ち合わせているのですね。

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